先日のビタミンDの記事に反響があり
サプリメントについてメッセージをいただくようになりました
ありがとうございます
「サプリは毎日飲んでます!」というものから
「サプリは、抵抗があって・・・」という方まで
それぞれ色々な疑問をお持ちなのだなぁと思いながら
読ませていただいております
サプリを摂るのに抵抗がある方で一番多いのが
こんな質問
「自然なものじゃないから、
サプリメントは摂らないようにしているけれど、
摂った方がいいのか?」という質問ですね
これは、
オーストラリアではあまり聞かれなかった発言だったのですが、
(アメリカまでサプリ信仰が強いわけじゃないのですが、
日本よりは抵抗ないのでですね)
日本では「抵抗がある」とか
「自然なもので解決したい」とかいう声を
良く聞くようになりました
これは、
前職でハーブやアロマの商品を企画開発していた時に
意外に多くて驚きなことでしたな
ふむ
これはいろんな考え方があるのですが、
まず、
「食べ物以外はイヤだ」という感覚的なものは省こうと思いますが、
でも、
この感覚的なものも、
「食べ物じゃなかったら、よく分かんないけど良くなさそうだから・・・」
というぼんやりした感覚ならば
これからご紹介すること、
少し知ってからの判断でもいいかもしれないなぁと思います
まず、
栄養素のお話
ビタミンとかミネラルを摂るのか?
というところにかかってくるお話です
私たちが普段食べている穀物・野菜・果物は
土壌から栄養を吸い上げますのです
ということは、
土が元気で栄養が無いと
そこから吸い上げる穀物・野菜や果物は
栄養を豊富に蓄えていません
じゃあ、
今の土壌はどうなのか?となるのですが、
これは残念ながら、
一昔前の土壌より
現在の土壌の栄養は、枯渇していると言われています
ちなみに、
オーストラリアの土壌も意外に栄養が乏しいです
毎日きっちり献立を組み立てて
料理して、というのは中々忙しくて・・・
という(私のような・・・)方、
結構多いのではないかなぁと思いますが、
それに輪をかけて
上のような状況があるということ
こんな理由もあって、
マルチビタミン・ミネラルは
広く一般の人に該当するサプリメントだと
私は思っています
ただし、
ここにはもちろんサプリメントの「質」問題が絡んでくるのです
「どんなものでも、マルチビタミン・ミネラルならばいいよ〜」
ということではないのです・・・残念ながら
ここで、どんな形でそれぞれの栄養素が入っているか?が
大事になってきます
ビタミンもミネラルも
それぞれ単体では安定していなくって
サプリメントの状態として存在するためには
なんらかの成分と相棒になってバディを組んで
サプリメントの中に収まっているのですが
この相棒が誰なのか(=どの成分なのか?)で
体内での吸収効率、使われ方が変わってきます
また、人間が使う形とおんなじ形なのか?
(例えば前のビタミンDの記事で書いたように、ビタミンDならば、D3)
それとも人工的な形なのか?(ビタミンDでいうところでは、D2ですね)
によっても変わってきます
こんなことを書くと
サプリメント推進派!?と思われるかもしれませんが
私個人は
反対もしなければ推進もしない、どっちでもありません
ただし、自分が必要と思う時には抵抗なく使っています
どんなに良い設計のサプリメントを摂ろうと
そのベースにあるのは、
食べ物であることに変わりはないし、
それが出来ていないならば、
まず食べることをしっかり見直す必要があるのは絶対!
これは大前提ですね
その上でのサプリメント、です
ちなみに、
ちょっとイジワルな質問かもしれませんが・・・
「自然なもの」ってなんだろうか?
「自然だから安心」ってどういう意味だろうか?
例えば・・・
アロマは自然なもの?
おそらく多くの人の頭では「自然なもの」の位置づけですよね
でもあれだって、
植物からある成分を抽出した凝縮した形のものですから、
その状態では自然界には存在しません
言い方をかえると、そのままで存在する自然な形ではない
じゃあ、使わないの?
そうじゃないですよね
また、ちょっと逆の視点からいうと
例えば・・・
ホルモン療法の選択肢の一つに
「バイオアイデンティカル」ホルモン
という選択があります
これはどういうシロモノか?というと
通常のホルモン療法で、
エストロゲンやプロゲステロンの補充で使われる
いわゆる「合成ホルモン」と違って
身体で作られるホルモンと形が一緒のもののことを言います
この形だと、
身体が「自分が出しているホルモンと一緒だ!」と
認識するわけなのですな
これは「ナチュラル」なホルモンなので
「合成ホルモン」がもたらす弊害が無い代替品として
海外の代替医療にオープンな医師や
自然療法士は使用しています
(自然療法士でも使用が許可されている国の場合)
日本でも少しずつ浸透してきているようですね
このナチュラルなホルモンは、どう?
使いたいですか?使いたくない?それはなぜだろうか?
私はイジワルなので(という理由ではありませんが)
ここで答えは書きません
というか、答えというものはないのです
そして、軸となる考えは
これにつきるのではないかなぁと思います
「なんのために摂るのか」という
目的をしっかり明確にすることなのです。
これにつきる!
ここでいう目的は、
「元気が無いから摂ってる」とか
「ダイエットしたいから、ダイエットに良いって聞いたから」
「アンチエイジングで話題になっているサプリだから」
なんていう目的では足りませんのです
この場合の目的とは
「その目的はどうやったらもたらされるか?」
まで網羅した目的であること
ちょっと抽象的で分かりにくいですかね
ちょっと難しいのですが
例えば・・・
「ダイエット目的」だとします
でも、ダイエットって実は複雑で
色々な要素を検討しないといけなかったりします
・代謝の状態はどうなのか?
・筋肉量はどの程度か?
・脂肪はどこについているのか?
・むくみはあるのか?
・肝機能、消化機能はどうなのか?
・ホルモンの状態はどうなのか?
ざっとあげても
これだけの目的に付随する必要情報があったりしますのです
そして、
それぞれで(もしくは、通常はこの中の複合的な理由で)
「何のために摂るのか?」という目的は変わってきます
ダイエットという大きな目標はその先にあるだけ。
その手前が実は重要なのです
最近よく
「良いサプリありますか?」とか
「私に合うサプリはどんなのですか?」という
相談をいただくようになりました。
私は、自然療法の専門家ですが、
この問いにすぐ返答は出来ません。
私が、すぐに「それなら○○です」と言わないので
きっと「なんなのっ!」と
思われた方もいらっしゃったかもしれませんが
そこには、ちゃーんと理由がありますのです
(決して、もったいぶっていたワケではのですよ・・・)
それは、
その人が「何の」意味での良いサプリと言っているのか?
その人の「何に」合うサプリを探しているのか?
それ次第で全然変わってくるからなのですな
そして、
この「何の」、「何に」は通常はちょっと分かりにくいのです
例えば・・・
アミノ酸でダイエットに良いと言われる
「カルニチン」
これは、同じダイエットでも
あんまり意味がない人もいます
身体の働きを知って
その人の今の身体がどう働いているのか(もしくは働けていないのか)を
把握出来ると少しずつ全体像が見えてきます
お薬は絶対「イヤだ」という方もいらっしゃいますね
これも同じことだと思うなぁ
その薬がどう働いて
どういう影響が身体にあるから
「いい」もしくは「悪い」という判断を出来るといいなぁと思います
私は、
上にあげた
サプリも、アロマも、ホルモンもその他のお薬も
それぞれに理由付けがあって、
自分の考えが固まっています
しかもそれは、
バイオアイデンティカルホルモンは
「絶対OK」とか、「絶対ダメ」とかいうものではなく、
状況に応じて、持っています
あなたはどうですか?
サプリメントやその他にも
色々なものを摂ったりすると思いますが、
その時の基準って、簡単に言えば
「あなたの今の状態による」の一言につきるのです
ぜひ、
「ぼんやりとした」理由で
色々なものに抵抗するのじゃなくって、
身体のことを知って、
使うもののことを知って、
自信を持って、
色々な選択が出来るようになるといいなぁと思いますのです
身体の働きを知るスタート、一緒に切ってみませんか?
自然療法の基本の「き」講座、開催します!
→セミナーのご案内はこちら