• 人工甘味料が腸管内細菌叢のバランスを崩し、耐糖能異常を誘発する


    人工甘味料の耐糖能異常への影響についての掲題の記事が、
    イギリスの科学誌ネイチャーの電子版に昨日9/17、掲載されました。

    ネイチャー記事原文(英文)

    ざっと確認したところ、このような内容のことが書いてあります

    「NAS(人工甘味料)は、
    腸内微生物の構成を崩し、故に糖代謝に影響を及ぼすことで、
    耐糖能異常を誘発することを、ネズミを使用した実験で立証した。
    また、健康なヒトに対しても、人工甘味料摂取後、
    体重や腹囲の増加や、経口的ブドウ糖負荷試験(OGTT)の上昇を確認をしている。
    これらの結果から、広く商品に使用されているNASだが、再度評価が必要。」
    という内容のもの

    shutterstock_171519779 のコピー

    少し補足をしていきます
    NAS(=non-caloric artificial sweetners)は人工甘味料の総称。
    人工甘味料は、アスパルテームやスクラロース、サッカリンなどが有名ですね
    その人工甘味料が、お腹の善玉菌とか悪玉菌とかのバランスを崩して、
    糖の代謝に影響を与えてしまうというもの

    耐糖能異常(耐糖能障害)とは、
    血糖値が高めだけれど、糖尿病までではない
    境界型や糖尿病予備軍などとも呼ばれる状態で、
    そのまま何もしないと糖尿病に進行していくリスクの高い方達です。

    人工甘味料がその耐糖能異常の状態にしてしまう・・・と考えると少し怖いですね

    この内容、実は「やっと・・・」という感のある内容なのです

    というのも、
    アメリカのFDA(=Food and Drug Administration、食品医薬品局)
    は人工甘味料の使用を認めており、
    そのためずっと使われてきているのですが、
    実はその反面、副作用も多く、
    議論が常になされてきた成分でもあるのです

    FDAに報告される全苦情の内、
    実に85%もの苦情がアスパルテーム(人工甘味料の1種)
    の副作用によるものだと言われています

    やっと・・・と感じるもう1つの理由は、
    実際クライアントさんとお話していての経験上から

    経験したことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
    人工甘味料の使われているガムを噛んだり、ミントタブレットを食べると
    そのあと、お腹がポコポコしたり、
    お腹が張ったような感じになったり・・・
    というようなことは、ありませんか?
    これは、腸内環境のバランスが崩れているサインの一つです

    ダイエットでの指導や
    リーキーガット症候群など腸のケアをしているクライアントさんで、
    たまにあるのが、
    甘いものがよくない、カロリーを抑えればよいと聞いて、
    「砂糖が入っていなければよいと思って・・・」
    と人工甘味料のものに手を出される方いらっしゃいます
    そうすると、てきめんに現れてしまいます・・・

    そのため、
    カンジダやリーキーガット症候群の方々の食事のアドバイスをするときには
    (この辺のご紹介は追って記事アップいたします)
    砂糖だけではなく、人工甘味料もお伝えします

    ダイエットのために、ガムで紛らわせる・・・なんていうのは
    実は逆効果なのです

    この記事が、大きく報道されるのは、
    クライアントさんへの説明もしやすくなるので、とっても喜ばしいこと
    こちらに日本語の記事もありました

    人工甘味料は、かなり色々なものにふくまれていて
    特にガムなんかは、入っていないものを探すのが難しいほど
    飴にも入っていることが多く、注意が必要な食品ですね

    ぱっと見分ける方法は、
    「カロリーオフ」「カロリーゼロ」「糖類ゼロ」などの表記が
    されている商品は、入っている確立が非常に高い商品。
    まずは、裏面を確認しましょう
    また、そのようなゼロや低カロリー表記がなくても
    入っていることもあります

    可能性の高い代表的な商品群はこちら(これらに該当する全ての商品ではありません)
    ・清涼飲料水(ダイエット飲料に限らず、缶コーヒー、紅茶、ジュースなども)
    ・ビールやその他アルコール飲料
    ・ヨーグルト、ゼリー
    ・プロテインパウダーやその他の栄養補助食品系
    ・ココアなどの飲料パウダー
    ・ドレッシング
    などなど

    つい先日はインスタントのカレーに入っているものを見つけて
    とても驚きました
    意外な商品にも入っていたりしますので、
    原材料表記は常に確認する癖をつけられるとよいですね

    shutterstock_12164173 のコピー

    人工甘味料は、
    カロリーを気にしてきた現代の栄養への見方から生まれたもの
    カロリーがなければ、太らない
    カロリーが無ければ、なにも悪さをしない
    というような解釈が横行してしまっています

    本当にそうかな?

    カロリーだけで食べ物を語って良いのかな?
    カロリー以外にどんな有効成分、人工的なものなどが入っているのかな?
    ○○が認めている=体に安心と思っていないかな?

    そんなことを少し考えてみてもいいかもしれませんね

    「今」の状態にホリスティックな「ご提案」
    コンサル予約する  コンサルテーションとは
    「実践的」なセルフケアを「レクチャー」
    セミナーに申し込む 最新セミナー一覧    過去セミナー一覧