スイスでの代替療法の受入れられ方に関して、素晴らしいニュースです♪
リンクの記事は英語なので、ざっくり訳してみます
スイスの内務省は、今週火曜日、医療保険の保険適用のランクにおいて、
下にある5つの補完療法に対して、通常の医療と同等のランク
(=保険適用される)を与えたという内容のもの。
今回の5種類の補完療法に該当しているのは;
・ホメオパシー
・ホリスティック医療
・植物療法
・鍼治療
・伝統中国医学(漢方)
今回の動きに至った経緯のスタートはかなり前で、2005年。
その時は、保険適用の訴えは退けられ、一度失敗しています。
ただ、その後国民の投票の末、
2012年〜17年の6年間を試験期間として、
保険適用OKの暫定処置が取られていたとのこと。
この試用期間の間に、効果効能などを証明することが
条件とされていたのですが、その試験期間の終了を待たず、
スイスの内務省は今週3/29に、
「効果効能を完全に証明するのは無理である」との結論に至り、
そして、ここからが面白いのですが、
「故に、該当補完療法に関しては、他の医療と同等に保険適用にする」
としたようでございます。
これは、なかなかに興味深い結論ですね。
個人的には、「ホリスティック医療をどう定義付けているのか?」など
内容について細かく気になるところも多いし、
また「認定を受けた医師からの治療・処方のみ該当する」など
条件がある部分も気になるところで、手放しに賛成出来ない部分はあるものの、
ひとまずは、大きな第1歩だと思います!
特に今回の動きでとても素晴らしいなぁと思ったのは、
2005年に一度退けられた後の動き。
補完療法の置かれる状況が好転していった背景には、
一般の消費者の後押しがあったことで動き出したようなのです。
2005年の失敗の後、スイス国民の2/3(!)が
「5種は、保険適用の医療リストに含まれるべきだ」と
投票したことを受け、上で記した6年間の試験導入に動き出したのだそう。
日本では、上記の5種類の補完療法の中では、
「鍼」と「漢方」が保険適用ですが、スイスのように
他の3種も保険適用になっていくと、もっと選択肢が増えますよね!
自然療法先進国のオーストラリアはじめ、
なかなか他国が足踏みしているエリアなので、
今後もスイスの動向が気になるところです!